<研究会の目的>
「細胞・人工細胞」、「マイクロ加工・マイクロ流体」というキーワードを中心に、
既存の学会の枠から外れた様々な分野の研究に関して、
学生を中心に活発に交流することを目的とし
研究の交流にとどまらず、人としての交流を行い
異分野融合の促進を目指しています。
<これまでの経緯>
サイボウニクス研究会は2014年12月の第1回サイボウニクス研究会の開催と同時に発足した研究会です。
2010年前後、ある研究室で機械工学、分析化学、生物物理学など異なるバックグラウンドを持つ研究者が、それぞれの専門分野を背景にBioMEMSの研究を共に行っていました。
その後、それぞれの研究者が独立し各々の専門領域に戻り自分の研究室を持ちました。
2014年、この全く異なる分野の研究者同士が、分野横断的マインドで研究していた環境を再構築したいというのが、この会の設立の契機になりました。
第52回日本生物物理学会年会(於 北海道大学)にて、「Beyond Biophysics!: 細胞スケールにおける物理・化学・機械的な制御が生み出す新たな生物物理学」というシンポジウムを開き、大変好評を頂いたのを契機に、
改めて「サイボウニクス研究会」という研究会を年一回(12月)開催することとなりました。
<サイボウニクスの名前の由来>
研究会の名前を考えるとき、どのような名称が良いのか非常に悩みました。
それぞれの専門分野が異なるので、共通の言葉がなかなか見つかりません。
ただ皆、細胞や細胞が持つ機能を利用する人工細胞の研究を進めていましたので、「細胞」という言葉は使いたいなと考えました。
しかし既に「細胞」という言葉を用いた学会や研究会が数多く存在しており、なかなかよい名称が思い浮かびません。
いろいろな候補を考えているうちに、ある学生さんが「サイボウニクス」はどうですか?と言ってくれました。
「ニクス」はElectronics、Mechatronicsのように~ics という接尾語をつけると、Dynamicsに代表されるような「活動, 現象」を表す言葉になるとわかりました。また細胞を人工的に模倣、制御、改造する意味で「サイボーグ」化という要素も付与できると考え
「サイボウニクス研究会」という名称に決めました。
<サイボウニクス研究会のロゴ>
第3回定例研究会(2016年)にて,公募により決まりました.
作者は,ユンジョン研究室の白石祐大くんです.
生物学を象徴する「細胞」と機械・工学を象徴する「スパナ」の2つのモチーフを組み合わせたデザインとなっています.細胞のモチーフは,機械とは対照的な生物が持つやわらかさを表現し,細胞の生命力のイメージの緑色で描かれています.スパナのモチーフには,高強度の鋼をイメージした淡い黒色が採用され,研究会が今後さらに強く発展していくという願いも込められています。