日本生物物理学会サブグループ「人工細胞モデル&分子ロボティクス」設立趣旨
近年、DNA、RNA、タンパク質、脂質等の生体高分子を利用して、人工的な生体分子システムである人工細胞や分子ロボットを構築する研究が世界で加速している。将来的に医薬分野への応用が期待されるが、それだけでなく、生命とは何か?という生物物理学における根源的な問いに迫るための構成的な研究として、本学会の内外において重要な位置を占め、毎年生物物理学会年次大会で多くの発表がある。しかしながら、多様な分野や技術を結集して研究しなければいけないという性質上、年次大会では、「核酸」、「タンパク質」、「生体膜」、「バイオエンジニアリング」、「生命の起源・進化」など多くの発表分野に分散してしまっているのが現状で、当該分野で活躍する学会員が集まって議論する場が意外に少ない。そこで、このサブグループを立ち上げることで、日本における当該分野の世界でのプレゼンスを示すとともに、他学会にも所属している当該分野の研究者との交流のきっかけも作ることで、人工細胞モデルおよび分子ロボティクスに関する生物物理学研究をさらに活性化したいと思い設立に至った。
Peering into the molecular mechanisms of life has long attracted researchers from all over the world. As more discoveries have been made into the inner workings of living systems, we not only gain understanding but also an ability to utilize this knowledge and play with building blocks of life. As research into artificial cells and molecular robotics is trending, we have established this subgroup to connect and foster an international research community for discussions that incorporate a wide range of research fields which intersect with this topic. Last year we organized a highly successful Japan-Korea workshop on bottom-up synthetic biology (more than 100 registered participants) and an introductory seminar on protein design (more than 400 registered participants). Our research community has attracted considerable interest from young researchers, including postdocs in their early careers, PhD students, and even undergraduates. In our annual seminar, we provide exciting opportunities for these young scientists to share their work, as well as invited lectures from established researchers. We hope that the continuation of the subgroup will highly encourage researchers with diverse expertise, which should accelerate the related science and increase Japan’s presence in this field.
生物物理学会会員に限らず、興味のある方は研究会等にご参加下さい。
代表
杉山 博紀(東京大学)
Young Organizers
酒井雄介(理化学研究所)
藤田祥子(東京農工大学)
田中大貴(横浜市立大学)
秋山浩一朗(法政大学)
萩野勝己(東京大学)
瀬尾海渡(ELSI)
宮地亮多(東京大学)
齊藤克馬(東京農工大学)
吉永琢朗(九州工業大学)
Richard Archer(東北大学)
<2021年度>
代表
瀧ノ上正浩(東京工業大学)
野村 M. 慎一郎(東北大学)
Young Organizers
Masukawa Marcos (東京工業大学)
山下 和誼 (東京工業大学)
和泉 佳弥乃 (東京農工大学)
友原 貫志 (東京大学)
安海 一優 (東北大学)
丸山 智也 (東京工業大学)
<2022年度>
代表
佐藤佑介(九州工業大学)
副代表
松林英明(東北大学)
Young Organizers
山下 和誼 (東京工業大学)
和泉 佳弥乃 (東京農工大学)
友原 貫志 (東京大学)
安海 一優 (東北大学)
<2023年度>
代表
松林英明(東北大学)
Young Organizers
杉山 博紀 (基礎生物学研究所)
山下 和誼 (東京工業大学)
和泉 佳弥乃 (東京農工大学)
友原 貫志 (東京大学)
萩野 勝巳 (東京大学)
吉田 直樹 (東京工業大学)
宮地 亮多 (東京大学)
藤田 祥子 (東京農工大学)
中島 大地 (東北大学)
秋山 浩一朗 (法政大学)
田中 大貴 (横浜市立大学)
日本生物物理学会:https://www.biophys.jp/
日本生物物理学会サブグループについて:https://www.biophys.jp/news/lib/newsshow.php/4899
サブグループ 人工細胞モデル&分子ロボティクス 発起人リスト
(作成中)